2010 聖書教室
| 2011/1/15 | 講談風名作聖書物語 | ヨハネの福音書21章15節 |
| 2010/11/18 | それでもキリストの弟子 | マタイの福音書14,15,16章 |
| 2010/10/16 | 魚がとれなかった漁師たち | ルカ5章1-11節 |
| 2010/8/7 | 大魚に飲み込まれた男 | ヨナ書1章11-17節 |
| 2010/7/17 | 奴隷を解放したエジプト王子 | 出エジプト記2章1-10節 |
2011/1/15 土曜聖書教室
御言葉 ヨハネ21:1―25
あなたは、わたしを愛しますか
「彼らが食事を済ませたとき、イエスはシモン・ペテロに言われた。
『ヨハネの子シモン。あなたは、この人たち以上に、わたしを愛しますか。』
ペテロはイエスに言った。『はい。主よ。私があなたを愛することは、あなたがご存じす。』
イエスは彼に言われた。『わたしの小羊を飼いなさい。』」(15)
今年の土曜聖書教室は、「名作聖書物語」というテーマを掲げました。「聖書は難しい書物だ」と思っておられる方々に、聖書には心が踊るような物語もあちこちにあることを知っていただきたいと思っての企画です。
キリストの弟子の一人であるペテロは、キリストが十字架につけられようとしているとき、3度も「あの人を知らない」と言いました。自分の弱さを知った彼に、キリストは驚くべきことを尋ねられました。「愛する」ということは、「好きだ」ということ以上の意味があるのです。

描かれている人物は、以下のように同定するのが通説である(向かって左から、顔の位置の順番に記す)。
- バルトロマイ - テーブルの左端、つまりイエスからもっとも離れた位置におり、イエスの言葉を聞き取ろうと立ち上がった様子に描かれている。
- 小ヤコブ - イエスと容貌が似ていたとされる使徒。左手をペトロの方へ伸ばしている。
- アンデレ - 両手を胸のあたりに上げ、驚きのポーズを示す。
- イスカリオテのユダ - イエスを裏切った代償としての銀貨30枚が入った金入れの袋を握るとされる。ただし、マタイによる福音書では、イエスを引き渡した後で銀貨を受け取ることになっていたが、ダヴィンチは、聖書にある「手で鉢に食べ物を浸した者が、わたしを裏切る」の表現が難しかったためではないかと言われている。
- ペトロ - 身を乗り出し、イエスの隣に座るヨハネに何か耳打ちしている。
- ヨハネ - 十二使徒のうちもっとも年少で、聖書では「イエスの愛しておられた者がみ胸近く席についていた」と記されている。中性的顔立ちと『ダ・ヴィンチ・コード』の影響からか女性と思われがちだが、それはこの作品を問わずレオナルドに良く見られる画風である。(ヨハネによる福音書13章23節)
- トマス - 大ヤコブの背後から顔を出しており、体部は画面ではほとんど見えない。右手の指を1本突き立てているのは、「裏切り者は1人だけですか」とイエスに問い掛けている姿と解釈されている。左手はよく見るとテーブルの上に置かれている。
- 大ヤコブ - 両手を広げ大袈裟な身振りをしている。
- フィリポ - 両手を胸にあて、イエスに訴えかけるような動作をしている。
- マタイ - テーブル右端のマタイ、タダイ、シモンの3名は互いに顔を見合わせ、「今、主は何とおっしゃったのか」と問い掛けている風情である。イエスから離れた位置に座る彼らにはイエスの言葉がはっきりと聞こえなかったのかもしれない。
- ユダ (タダイ)
- シモン
2010/11/18 土曜聖書教室
『それでもキリストの弟子』1.ペテロ

イエスの12弟子の独りで、後に初期のキリスト教会に於ける代表的指導者となった。伝承によれば、彼は皇帝ネロの迫害によりローマで殉教したといわれる。
た。
『ルカによる福音書』ではイエスとの出会いはゲネサレト湖の対岸にいる群衆への説教に向かうイエスが彼の船を使った時とされる。伝承では、ペトロはイエスと出会った時には既に比較的高齢であったという。共観福音書はいずれもペトロの姑がカファルナウムの自宅でイエスに癒される姿を記しており、ここからペトロが結婚していたことが分かる。幾つかの伝承ではペトロに娘がいたとも伝えている。
ペトロは弟子のリストでも常に先頭にあげられており[4]、イエスの問いかけに弟子を代表して答えていることなどから、イエスの存命中から弟子たちのリーダー的存在であったことがうかがわれる。また、イエスの変容(姿が変わって神性を示した出来事)をペトロはヤコブとヨハネの選ばれた三人だけで目撃している。
イエスの受難においてペトロが逃走し、イエスを否認したことはすべての福音書に書かれている。また『ヨハネによる福音書』によれば、イエスの復活時にはヨハネと共にイエスの墓にかけつけている。
『使徒の働き』ではペトロはエルサレムにおいて弟子たちのリーダーとして説教し、イエスの名によって奇跡的治癒を行っている。やがてヤコブ (イエスの兄弟)がエルサレム教団のリーダーとして活躍しはじめると、ペトロはエルサレムを離れ、各地を巡回するようになる。カイサリアではコルネリウスというローマ帝国の百人隊長に教えを説いている。
2.マタイの福音書
イエスが神であり、世の罪を取り除く救い主であることを証明している。福音書においてペテロ の人間性はさらけ出され、彼の性格の長短は一目瞭然。
彼は熱烈な行動か、大胆な自信家である反面、不安定で臆病者であった。
「主よ。ごいっしょになら、牢であろうと、死であろうと、覚悟はできております。」(ルカ 22:33)とイエスと弟子たちの前で公言したペテロは、その舌が乾かないうちに、「私はあの人を知らない」とイエスを公の席で三度繰り返して否定することになってしまった。イエスがついに祭司長や兵隊たちに捕まえられたとき、弟子たちは恐れて散り散りになって逃げ去った。しかしペテロは、遠く離れてイエスを捕らえた群衆についていった。ペテロが炭火にあたっていたとき、人々はペテロをイエスの弟子ではないかと言った。ペテロはそれを三度にわたって打ち消した。そのとき鶏が鳴き、ペテロは「きょう、鶏が鳴くまでに、あなたは、三度をわたしを知らないと言う」といわれた主の言葉を思い出し、外に出て激しく泣いた。
3.アウトライン
①14章1-12節 バプテスマヨハネの死

『マタイによる福音書』3章によればヨハネは「らくだの皮衣を着、腰に革の帯をしめ、いなごと野蜜を食べ物」とする人物であった。ヨルダン川の河畔の「荒野」で「神の国」が近づいたことを人びとに伝え、人びとに「悔い改め」を迫って、罪のゆるしに至る洗礼を授けていた。西暦28年ころにはナザレのイエスにも洗礼を授けた。
ヨハネは当時の領主ヘロデ・アンティパスの結婚を非難したため、捕らえられ、首をはねられて処刑された。
②14章13-21節 五千人を養う奇蹟

③14章22-36節 湖上を歩く奇蹟

④15章1-20節 律法学者との論議
⑤15章21-28 カナン人の女の娘の癒し

⑥15章29-39節 四千人を養う奇蹟
⑦16章1-12節 パン種の教訓
⑧ペテロの信仰告白
⑨イエスの受難予告
4.ペテロの信仰告白
『 あなたは生ける神の御子キリストです 』マタイ16章16節
教会はペテロの信仰告白同様、イエスをキリストと告白するもの達によって構成される。
人はイエスを信じる信仰によって救われる。
2010/10/16 土曜聖書教室
名作物語 ⑤
聖書 ルカの福音書 5章1-11節
A 時代背景
1.期限後30年後
2.場所 ガリラヤ湖畔


ガリラヤ湖 ティベリアから見た朝のガリラヤ湖方向の眺め。
イスラエル北部にある、琴の形をした湖 対岸はゴラン高原
キンネレテの海 ゲネサレ湖とも言われる。
B 主な登場人物
シモン 漁師だが、後にキリストの一番弟子となる。別名ペテロ
ヨーロッパ諸言語の一般的な男性名としても用いられ、現代言語では英語のピーター、フランス語のピエール、ドイツ語のペーター、スペイン語のペドロ、ロシア語のピョートル、イタリア語のピエトロなどのように発音される。 ゼベダイの子 ヤコブとヨハネ。彼らも漁師だったが弟子となる。

ヤコブ ヨハネ
C 出来事の推移
①大勢の群衆がイエスの話を聞くために湖畔に集まる。
岸辺に立って話しておられたが、声が遠くまで届かず。
②丁度その時、漁師たちは漁を終えて網を洗っていた。
主の話を真剣に聞くつもりは全くなかった。
主はシモンの船に乗って、湾の中程で船から話される。
③話が終わると、そのままで沖で漁をするように求めなさった。
ペテロの応答。徹夜で漁をしたが獲物がなかったことを告白。
ガリヤ湖の全てを知り尽くしているとの自負あり。
④しかし、有名なイエスの言葉なので、一応従った。
すると大漁。網が破れそうなので、同僚の船に助けてもらう。
⑤シモンの応答。「私から離れてください。自分は罪が深いから。」
D シモンの態度の変化
①最初はイエスの言葉を真剣に聞くつもりはなかった。
②でも、イエスの言葉なので一応従った。「先生」との呼びかけ。
③ペテロより詳しく、魚の居場所をご存じのイエスだと悟る。
そこで「主よ」(旧約聖書では神に対して用いられた)と呼びかけ。
④自分の罪深さを自覚したペテロ(他の二人も同様)
⑤そのペテロへの主の言葉:「あなたは人間を取るようになる。」
(チリの落盤事故でのレスキュー隊員と似ている働き)
その直後、漁師を止めて主の後に従っていくようになる。
2010/8/7 土曜聖書教室
名作聖書物語 ④『大魚に飲み込まれた男』
聖書 ヨナ書 1章11-17節
- 11彼らはヨナに言った。「海が静まるために、私たちはあなたをどうしたらいいのか。」海がますます荒れてきたからである。12ヨナは彼らに言った。「私を捕えて、海に投げ込みなさい。そうすれば、海はあなたがたのために静かになるでしょう。わかっています。この激しい暴風は、私のためにあなたがたを襲ったのです。」13その人たちは船を陸に戻そうとこいだがだめだった。海がますます、彼らに向かって荒れたからである。14そこで彼らは主に願って言った。「ああ、主よ。どうか、この男のいのちのために、私たちを滅ぼさないでください。罪のない者の血を私たちに報いないでください。主よ。あなたはみこころにかなったことをなさるからです。」15こうして、彼らはヨナをかかえて海に投げ込んだ。すると、海は激しい怒りをやめて静かになった。16人々は非常に主を恐れ、主にいけにえをささげ、誓願を立てた。17主は大きな魚を備えて、ヨナをのみこませた。ヨナは三日三晩、魚の腹の中にいた。
1.紀元前8世紀頃
2.場所 イスラエル⇒ニネベ(当時の大帝国アッシリヤの首都)
現在のイスラエル共和国の北部、チグリス川沿いの都市
イスラエルはこの帝国によって滅ぼされる危険性があった。

B.主な登場人物
ヨナ:イスラエル人。預言者だが、神の言葉に背き逃げようとする。
船に乗り合わせていた船長と水夫たち
ニネベの王と住民
C.ヨナ書の構成
1章 「ニネベに生け」と神の言葉を聞く。
しかし反対方向のタルシシュ(スペイン)行きの船に乗船。
大嵐になり、ヨナは海に投げ込まれ、魚に飲み込まれる。
2章 魚の腹の中で、ヨナは神に背いたことを悔い改める。
魚は3日目にヨナを陸地に吐き出す。
3章 ニネベに行き、「ニネベは滅ぼされる」と宣言。
王も民も、自分たちの悪を悔い改める。
神は滅ぼすと言われたことを思い直される。
4章 ヨブは自分の宣言通りにならないことを怒り、神に訴える。
神はとうごまの木の陰でヨブを守られたが、一晩で木は枯れる。
怒るヨブに、神は罪人を惜しまれる思いを伝えられる。

-------------------------------------------------------------------------------
創作ですが、ヨブ記5章があるとすると
5章 ヨブは再びニネベの町に行き、神の赦しのことばを語る。
D.重要なことば
①主は大きな魚を備えて、ヨナを飲み込ませた。(1:17)
②王:「もしかすると、神が思い直してあわれみ、その燃える怒りをおさめ、私たちは
滅びないですむかも知れない。(3:9)
③ヨナ:「私は、あなたが情け深くあわれみ深い神であり、怒るのにおそく、恵み豊か
であり、わざわいを思い直されることを知っていたからです。(4:2)
④神:「 わたしは、この大きな町ニネベを惜しまないでいられようか。」(4:11)
2010/7/17 土曜聖書教室
★名作聖書物語 ③
『奴隷を解放したエジプト王子』 2010/7/17
聖書 出エジプト記 2章1-10節
1さて、レビの家のひとりの人がレビ人の娘をめとった。2女はみごもって、男の子を産んだが、そのかわいいのを見て、三か月の間その子を隠しておいた。3しかしもう隠しきれなくなったので、パピルス製のかごを手に入れ、それに瀝青と樹脂とを塗って、その子を中に入れ、ナイルの岸の葦の茂みの中に置いた。4その子の姉が、その子がどうなるかを知ろうとして、遠く離れて立っていたとき、5パロの娘が水浴びをしようとナイルに降りて来た。彼女の侍女たちはナイルの川辺を歩いていた。彼女は葦の茂みにかごがあるのを見、はしためをやって、それを取って来させた。6それをあけると、子どもがいた。なんと、それは男の子で、泣いていた。彼女はその子をあわれに思い、「これはきっとヘブル人の子どもです。」と言った。7そのとき、その子の姉がパロの娘に言った。「あなたに代わって、その子に乳を飲ませるため、私が行って、ヘブル女のうばを呼んでまいりましょうか。」8パロの娘が「そうしておくれ。」と言ったので、おとめは行って、その子の母を呼んで来た。9パロの娘は彼女に言った。「この子を連れて行き、私に代わって乳を飲ませてください。私があなたの賃金を払いましょう。」それで、その女はその子を引き取って、乳を飲ませた。10その子が大きくなったとき、女はその子をパロの娘のもとに連れて行った。その子は王女の息子になった。彼女はその子をモーセと名づけた。彼女は、「水の中から、私がこの子を引き出したのです。」と言ったからである。
A 時代背景
1.紀元前15世紀頃
2.場所 エジプト パレスチナ
B 主な登場人物
モーセ エジプトの王子として育てられる。
ミリアム モーセの姉
アロン モーセの兄
パロ エジプト王の称号(首相のようなもの)
C 出エジプト記の構成
1.1-6章 モーセの誕生から80歳まで
40歳まで エジプトの王子として最高の教育を受ける。
80歳まで 荒野で羊を放牧して過ごし神と出会う。
ホセ・デ・リベーラ作『モーセ』(1638年)
:十戒が書かれた石板を持つモーセ ⇒
2.7-15章 パロとの対決:奴隷の民イスラエルの解放を求めて
①9つの災いで神の全能の力を示したが、パロは承知せず。
②最後に、第1子への裁きにより、パルは承知する。
③パレスチナへの旅の開始。紅海の水が引く奇跡。
3.16-24章 シナイ山までの旅。十戒の授与。
4.25-31章 神を礼拝するための幕屋の設計図(罪人の赦しへの道)
5.32-34章 金の子牛を礼拝する罪
プッサン 『金の子牛を拝む』
1660年 ロンドンナショナルギャラリー
6.35-40章 幕屋の建設
http://www3.telus.net/public/kstam/en/default.htm
少し難しいかも知れませんがトライしてみてください。
3Dの幕屋を見ることができます。
サウンドも聴けます。
D 重要なことば
1.神⇒モーセ
今、行け。わたしはあなたをパロのもとに遣わそう。
わたしの民イスラエル人をエジプトから連れ出せ。 (3:10)
2.神⇒イスラエルの民
わたしは、あなたをエジプトの国、奴隷の家から連れ出した、あなたの神、主である。(20:2)
3.神⇒モーセ
わたし自身がいっしょに行って、あなたを休ませよう。(33:14)